更新日:2024年12月25日
ドライヘッドスパ資格講座、代表の江口です。
今回は、ドライヘッドスパサロンの集客のメインターゲットでもある「脳疲労(脳疲労)」と「VDT症候群(スマホ病)」についての内容です。
サロン経営・集客は、ターゲットの悩みを知り、対応を学ぶことからはじまります。
脳疲労(脳疲労)やVDT症候群(スマホ病)について理解を深めることが、ドライヘッドスパサロンの質を向上させ、満足度を高めることに繋がります。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長 江口征次
今回のテーマ、脳疲労とVDT症候群は、睡眠ブームも相まって、テレビや雑誌でも取り上げられるようになり認知度が高まりました。
そのことから、ドライヘッドスパサロンの需要も増えています。
また、ドライヘッドスパサロンが増えたことにより、HPやSNSで広告を目にすることで「自分は脳疲労だったのか」「VDT症候群というのか」と知った人も多いのではないでしょうか?
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会によって、2015年1月に実施した脳過労とVDT症候群の認知度調査があります。
・脳疲労とVDT症候群の認知度調査
・調査期間:2015年1月実施
・対象者:頭ほぐし専門店atamaの顧客
・人数(性別):100名(男性40名、女性59名、性別不明1名)
・調査会社:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会・株式会社ヘッドクリック
(1)脳疲労を知っていますか?
(2)VDT症候群を知っていますか?
脳疲労を知らない人は58名、VDT症候群を知らない人は70名もいますが、このアンケート調は、頭ほぐし専門店atamに実際にお越しいただいたお客様を対象としています。
そのため、ドライヘッドスパ(頭ほし・ヘッドマッサージ)に興味関がない、または施術を受ける必要性が無い方を対象とした場合の認知度は、さらに低いと推測されます。
2015年の時点ではこのような結果でしたが、その後、「スタンフォード式・最高の睡眠」などの書籍の影響から、睡眠ブームとなり、睡眠の質を高める方法として脳疲労解消が注目されるようになります。
私の感覚では、2017年ごろからメディアを通じて、脳疲労・VDT症候群を知った人が、ドライヘッドスパサロンの存在を知しった。
ドライヘッドスパサロンの存在を知り、脳疲労・VDT症候群を知ったという現象が起きているように思います。
私が主催するドライヘッドスパ資格講座も超多忙となりました。
私がドライヘッドスパに特化した頭ほぐし専門店atamをオープンした2010年には、すでに脳疲労という言葉は使用されていました。
脳疲労は医学用語ではなく、九州大学名誉教授の藤野武彦先生により1991年から提唱された言葉といわれています。
脳が疲れることを脳疲労と呼びます。
情報過多の現代において、「脳の情報処理が追い付いていない状態」を表す造語として広く使用されます。
過度な脳疲労によって、体がだるい・眠れないなど、自律神経の不調が現れたら脳過労と呼びます。
脳を酷使することは、内臓を 動かしたり、心拍、呼吸、体温調整などを司る自律神経を酷使することになり、全身に不調が現れる原因となります。
私が脳過労という言葉をはじめて目にしたのは、2019年のNHKの番組だったと思います。
それまでは、脳疲労でひとくくりにされていた心身の状態を、脳疲労と脳過労に分けて定義することで、よりケアの重要性が高まったように思います。
ドライヘッドスパ専門店のヘッドセラピストは、頭だけではなく、体との繋がりにも意識を向け、施術や接客をする繋究力(けいきゅうりょく)の高さが求められています。
繋がりを深く調べ明らかにする力のことをいいます。私たちの身体は全てが繋がっており、その繋がりを正しく使う能力(リテラシー)が求められています。(ヘッドライフ:繋究力を高めるオンライン無料講座より)
ドライヘッドスパ専門店においてお客様には、VDT症候群とスマホ病を同一のものとして紹介しています。
ないしは、VDT症候群という言葉が分かりづらいため、スマホ病としてお伝えしています。
スマホ病とは病気・病名ではなく、スマートフォン症候群といい、お身体の状態をあらわす言葉です。
ただし、辛い症状を抱えている場合は、医療機関へ行き、専門医の診断を受けましょう。
VDT 機器※1を使った作業を長時間することによって起こる様々な症状のことを VDT 症候群といいます。
※1 VDT機器:Vidual Display Terminals の略でディスプレイ・キーボードなどのディスプレイ画像を 使った機器(パソコン・スマホ・テレビなど)
(引用:厚生労働省による資料)
スマートフォンやパソコンの長時間使用により生じる肩や首のこり、眼精疲労、ドライアイ、脳疲労などの症状の総称です。ストレートネックや眼精疲労が原因で、頭痛や不眠、めまい、吐き気などが起こることもあります。(引用:CO・OP学生総合共済HPより)
スマートフォンの長時間使用(スマホ依存)によって、身体の様々な部位に不調が生じ、それによって生じてくる症状の総称です。これは脳疾患と共通する症状も多いため、専門医師による鑑別と適切な対処が必要です。(引用:鎌倉脳神経MRIクリニックHPより)
現代は、情報過多の社会と言われています。
スマホやパソコンなどのVDT機器(Vidual Display Terminals)を常に手にし、多くの情報を処理する日々の生活で頭を酷使しています。
それに伴い、VDT症候群による「脳疲労」という新しい悩みが増え、ドライヘッドスパの需要も増えてきました。
そのため、ドライヘッドスパ専門店とは、脳疲労を解消するリラクゼーションサロンと言っても過言ではありません。
多くのドライヘッドスパ専門店は、脳疲労によって現代人が抱える、頭が重い、眠りが浅い、体がだるい等の課題を解決するために努めています。
次の項目では、脳疲労の症状とそのチェックリスト、そして、脳疲労になりやすい性格や生活の状況・環境についてまとめています。
以下の項目(症状)に該当すると脳疲労の疑いがあります。
個人差があり、つらい症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診して、専門医の診断を受けてください。
以下の性格(人格)に当てはまると脳疲労を起こしやすいといわれています。
真面目な性格ゆえに、自らの脳にダメージを及ぼしている可能性があります。
以下のような状況や環境であると、脳疲労を起こしやすいといわれています。
ストレスを受けやすい環境であったり、ストレスが解消できない状況であると脳の疲労が蓄積し脳疲労または、脳過労を招きます。
次の項目では、「脳疲労」と「VDT症候群」の予防法と解消法について解説します。
脳疲労を起こさないようにする予防法は、主に脳が受けるストレスを軽減することと、そして、受けたストレスを溜め込まずに解消することの2つになります。
ドライヘッドスパサロンでは、気持ちがいい施術のみで終えるのではなく、施術後に気の利いたアドバイスもお伝えするのがポイントです。
(1)デジタルデトックスをして目から伝わる脳への刺激を遮断する
脳が疲れる原因の多くは目から伝わる刺激と言われています。また、目を閉じるだけでもアルファ波が発生して脳の疲れが癒されます。
(2)趣味などの楽しいことをして脳をリラックスさせる
趣味がなくても、ボーッとする時間が必要。ドライヘッドスパサロンもその一つ。(視覚以外の五感に心地よい刺激を与えましょう)
(3)朝に太陽の日差しを浴び、セロ活を行う(5~30分間)
セロトニン活性は、太陽の日差しを浴びることからスタートします。ウォーキング・腹式呼吸・咀嚼など軽めのリズム運動を日々の生活に取り入れましょう。
(4)会話を楽しんだり、ペットと触れ合ったりするなどのオキ活をする
オキ活とは、オキシトシンを活性化せさることです。ドライヘッドスパサロンでは、お客様との会話を楽しみ、しっかり傾聴することがオキ活になります。
(5)15分~30分以内の昼寝をする(パワーナップ(Power-Nap):積極的睡眠)
眠気や疲労感が軽減し、判断力・注意力がアップすることで作業効率が高まるとされています。
<参考>大正製薬|パワーナップ(昼寝)を疲労回復につなげよう!
(6)脳の血流を高める
入浴・運動・ストレッチ・ヘッドマッサージのポンピング法やセルフケアヘッドマッサージも効果が期待できます。
(7)香りで脳を癒す
心を幸福感で満たしてくれるといわれる、クラリセージ・ベルガモット・ラベンダーなどの酢酸リナリルを含むアロマがおすすめ。
<参考>香り成分の酢酸リナリルには効能がいっぱい!おすすめの活用方法と一緒に紹介
(8)バランスの良い食事・規則正しい生活をする
健康な体を維持するうえでの絶対条件となります。休みの日でも同じ時間に起きるなど体内時計を整えるのがポイントです。
理想が高く頑固でこだわりが強いあなたは、「もっと○○しなけれ ば」という強迫観念すら持っています。 このタイプの人は、達成するまでのプロセスにも強いこだわりを 持っており、他人も自分と同じ価値観で行動することを求める傾 向があるため、より物事を複雑化し周囲や自分を苦しめることに つながります。また、その性格から「自分でやった方が早い」と思 うようになりオーバーワークで自分の時間を失います。 すべてを完璧にこなそうとするのではなく、物事の本質や自分が 本当に求めていることを見つめなおして、そのことだけに持ち前 の努力を発揮させましょう。 そして、自分のミスや他人のミスに も寛容になり、何事にも楽しみを発見するように心がけましょう。 日ごろからストレスを溜めやすいあなたは、日常の戦いを一時休 戦して、趣味や娯楽で体を動かすなど、普段使わない筋肉や脳 (思考)を刺激してリフレッシュする息抜きが必要です。 家でも職場でも肩の力を抜いて、時には楽観的に陽気な雰囲気 を作り出すことを意識しましょう。(頭皮カウンセリング講座より)
脳疲労を起こす原因の一つがVDT症候群です。
パソコンやスマホなどのデジタル機器を長時間 にわたり使用することで、ドライアイになることが多く、眼が疲れ、同じ姿勢を長く続けるために身体に凝りや痛みを引き起こす原因となります。
近年はスマホ病ともよばれ、若年層のからスマホ病の原因となるスマホ首(ストレートネック)が問題となっています。
<参考>若年層が腰痛よりも悩む「首・肩」の痛みの原因『スマホ首』の正体とは
ドライヘッドスパサロンでは、気持ちがいい施術のみで終えるのではなく、スマホ首(ストレートネック)の予防・軽減となる骨格を整える整体法が入った施術が求められています。
さらには、頭の疲れを取り除くうえで効果的な、ボディケアマッサージや、肩甲骨はがし、ストレッチなどの相乗効果メニューを取り入れることがリピート率アップになり、サロン成功のカギになります。
目の疲れ
ブルーライトは、光が強いうえに、散乱する性質があり、目がチカチカ する原因になります。また睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を 抑制するため睡眠障害をもたらします。
身体の疲れ
椅子に深く正しい姿勢で座り、足は足裏の全体が接するようにします。また、長時間同じ姿勢にならないよう、ときおり立ち 上がるか立ち作業を行いましょう。
心(脳)の疲れ
マインドフルネス、瞑想、禅などメンタルヘルスケアにも目を向けましょう。
当スクールが定める優秀なヘッドセラピストとは 、『結果追求型ヘッドマッサージで感動を与える人』のことです。
ドライヘッドスパの施術によって、ビフォーアフターを感じていただいたり、サロンに通ったことで生活の質や仕事の質が高まったなど、お客様それぞれの感動をもたらす施術を目標にしています。
脳疲労(脳過労)やVDT症候群(スマホ病)の実態を深く知り、施術サ ービスを研ぎ澄ますことで「気持ちがいいは当たり前、結果追求型ヘ ッドマッサージ」を行いましょう!
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
理事長 江口 征次
癒し以上を提供するドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
ヘッドライフなど複数WEBサイトの管理人
2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも訪れる人気講座を主催している。
東京代表
大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
科学的根拠がある癒し・セロトニン活性を軸に様々な施術の指導をしています。
一般社団法人
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