更新日:2024年12月17日

ドライヘッドスパサロンの頭痛に対するセロトニンの効果|有田名誉教授より一言

 

ご覧いただきありがとうございます。ドライヘッドスパスクール東京代表の大八木です。

 

東京会場代表講師(大八木)

今回はドライヘッドスパ資格講座の卒業生による頭痛改善の体験談と、東邦大学名誉教授の有田先生からのメッセージを交えてセロトニンの効果について話します。

 

 

執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 東京代表 大八木さとこ

【体験談】頭痛薬を飲まなくなりました

 

当スクールの東京新橋会場で開催した「セロトニン・オキシトシン講座」に参加して下さったM様が、ドライヘッドスパにも興味をもち、私の施術を受けにいらっしゃいました。

 

M様は、春に腸セラピー資格講座を個人レッスンで受講され、その後、セロトニン・オキシトシン講座もご受講してくださいました。

 

その際に、ご来店の際にM様から嬉しいご報告を受けました。

 

「講座を受講してから、テキストを参考に、腸セラピーをセルフでしたり、セロトニン活性もしています。歩きながらの呼吸を教えていただいたので、朝の散歩で呼吸を意識しながら歩くようにしています。」

 

私が講座でお伝えしたことを、活用して下さって嬉しいと思っていたら、更に、なんと、「実は、頭痛の薬を飲まなくて良くなりました」とご報告を頂きました。

 

M様は以前からお薬を飲まれていたようですが、それを飲まなくても過ごせるようになったそうです。

 

セルフケアのみで、たった1ヶ月で効果があり凄いと思いました。

 

 

心を動かしたのは原因が分かったという気づき

 

卒業生M様の心を動かしたのは、原因が分かったという事でした。

 

今まで原因がわからずに薬を飲み続けその場しのぎで過ごしていましたが、講座を受けて「セロトニン欠乏脳の症状がほぼ当てはまり、もしかしたら私はセロトニンの分泌がうまくいってないのでは?」と思ったそうです。

 

そしてM様は、私がお伝えしたセルフケアを続けてくださったのです。

 

私はその講座でこれをやってくださいと強制もしていません。

 

セロトニンの働きの素晴らしさを伝え、セロトニンが減る理由をお伝えし、セロトニン活性の仕方をお伝えしたのです。

 

講義を受けてM様が気づき、行動できたのだと思います。

 

お客様に気付きを与えること、気づいていただくことが、私がセラピストとして、やりたかったことです。

 

不調は身体からのサインです。

 

生活の中でのちょっとした不具合から歯車が狂うように、どんどん悪循環していくのです。

 

そのちょっとした不具合に気づいて、行動を変えることで変化が出てくるのです。

 

私の施術だけではなく、お客様がご自身で日々の生活の中でケアをしていけたら、M様のように結果が出るのが早いと思います。

 

 

セロトニン活性の生活習慣が頭痛に効く理論的な効果がある

 

この卒業生M様の体験談を、私が日頃からお世話になっているセロトニンの第一人者で有名な東邦大学名誉教授であり、セロトニンDojo代表の有田教授にお話をしたところ快くコメントを頂きました。

 

Medical Doctor.Hideho Arita&instructor.Oyagi
有田教授と大八木

「7~8年前に、日本頭痛学会でも招待されて講演をしたことがありますが、今の頭痛薬はスマトリプタンと言って、セロトニン受容体に作用するものが使われています。また、セロトニン活性の生活習慣が、頭痛に効く、理論的な根拠はあるのです。」 と教えてくださいました。

 

そして、 「その方が今後どのような状態になっていくのか、また経過を教えてください。 やはり、生活習慣にすれば、上手くいくと思いますよ。と一言をいただきました。

 

他には、私と同じ有田教の下でセロトニントレーナーになった、長野県の方はセロトニンを学んだことにより、長年の頭痛を改善したと伺いました。

 

現在彼は、それを沢山の方にお伝えするために活動されているそうです。

 

たしかセロ活のリズム運動の歩行に力をいれて発信されています。

 

有田教授がおっしゃる生活習慣というのは、もちろんセロトニン神経の活性化を生活習慣にするという事です。

 

いわゆるセロ活です。

 

脳のセロトニンの働きには自律神経を整える働きがあり、自律神経が整えば不調も改善し、睡眠もとれます。

 

セロトニンは、痛みを感じにくくする働きがあるので、頭痛の改善にも期待ができます。

 

スマトリプタン:片頭痛の際に処方される薬です。うつ病のお薬のSSRIとはまた違った作用です。

※頭痛はまずは医療機関で診察して頂いて下さい。

 

セロトニンDojo News(大八木講師の活動掲載)
大八木講師の活動|セロトニンDojo News

有田教授のWEBサイトに掲載されました

 

私は2017年から有田教授のもとでセロトニンについて学び、セロトニントレーナーとして指導を受けています。

 

セロトニントレーナーとは、メンタルヘルスケアの理論的指導や実践のためのエクササイズを指南することができるようになる資格です。

 

ドライヘッドスパスクールの講師として非常に役に立つ資格だと日々実感しています。 

 

画像:第20回セロトニントレーナー活動報告(第25期大八木智子さん)

 

血中のセロトニン

 

セロトニンは脳や腸だけでなく、血中にも分泌しています。

 

血小板に分泌されて血管の収縮作用に働きます。

 

セロトニン(serotonin)の名前の由来はserum(血清)とtone(緊張)を組み合わせたもので血管の緊張を高める働きから名付けられたそうです。

 

脳や腸のセロトニンの働きとは違う血中のセロトニンは、片頭痛に関係していると伺いました。

 

片頭痛の原因は様々です。私たちは医者ではないので、相談されたらまずは医療機関をおすすめして下さい。

 

有田教授も頭痛はまずは医療機関へとおっしゃっていました。(認定頭痛専門医一覧 - 日本頭痛学会

 

ドライヘッドスパ資格講座でもお伝えしていますように頭痛の種類は今300種類といわれています。

 

どんな病気が隠れているか分かりません。

 

片頭痛のひとつの理由として、簡単に説明しますと過度なストレスにより、この血中のセロトニンが多く分泌されるのです。

 

睡眠不足、ホルモンの変化、光や匂い、音、気圧の変化など外的なストレスも引き金になります。

 

その血中のセロトニンは血管を収縮させてしまいます。

 

その反動により、今度は血管が広がるときに三叉神経を刺激し、その刺激が脳へ伝わり片頭痛となるそうです。

 

大脳への途中に嘔吐中枢もあり吐き気を起こすこともあるそうです。

 

有田教授がおっしゃった頭痛の薬は、この場合に処方されるようです。 

 

<参照>

日本医事新報社No.4453(2009年8月29日)リズム運動がセロトニン神経系を活性化させる|東邦大学医学部医学科統合生理学教授 有田秀穂

 

 

ヘッドセラピストが知っておくべき脳過敏症候群

 

最近、脳過敏症候群ということばを耳にしませんか?

 

ドライヘッドスパ専門店にも必ずと言っていいほど、不快なお悩み抱えてお越しになります。

 

ヘッドセラピストとして必ず知っておくべき知識ですのでお読みください。

 

2010年に東京女子医科大学清水俊彦先生が率いる頭痛専門医の研究グループが提唱しました。

 

脳過敏症候群(時事メディカル)
脳過敏症候群(時事メディカル)

大半が片頭痛の間違った対処法が引き起こすといわれ、更に強い頭痛、めまい、不眠、耳鳴り、不安などによる不快な症状が起きるそうです。

 

参考:頭痛からめまいや耳鳴りに - 脳過敏症候群・片頭痛への誤った対処法が原因 東京女子医科大学病院 清水俊彦客員教授(時事メディカル)

 

間違った対処というのは、我慢して放置、鎮痛剤の乱用、間違った治療や投薬です。

 

現在は医療施設で脳波検査をして治療もありますので、頭痛の方は正しい治療のために医療機関をおすすめしてください。

 

この時に出される薬が抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)だそうです。

 

実はこの話をセロ活アドバイザー講座でお伝えした時に、参加していたM様が自分の頭痛は脳過敏症候群だったのかもと言っていました。

 

当時は知られていなかったのでひたすら頭痛薬を飲んでいたそうです。

 

なぜそう思ったのかというと、SSRIがこの症状に効果があるなら、セロ活をしているのと同じ効果があるのをM様は学んで知っていたからです。

 

セロトニンの活性を始めて、頭痛薬を飲まなくなったことが腑に落ちたそうです。

 

今回のM様に限らず、ドライヘッドスパ専門店のお客様にも当てはまるため、ヘッドセラピストは正しい知識をもってアドバイスをしていきましょう。

 

 

頭痛などの不定愁訴の改善が期待できるドライヘッドスパ

 

私たちのドライヘッドスパが頭痛をはじめとする不定愁訴の症状を緩和していることは、ドライヘッドスパ資格講座の中でも、お客様の体験談としてお伝えしております。

 

 

脳内でどんなことが起きているのかは、私たちでは未知の部分も多いですが、施術により結果がでていることは間違いありません。

 

私のお客さまでも、ドライヘッドスパを定期的に続けることで、頭痛の薬を手放したり、回数が減った方、めまいや耳鳴りがなくなった方は確かにいらっしゃいます。

 

当スクールのドライヘッドスパがセロトニン神経を活性化することが期待できるなら、脳過敏症候群の改善が期待できるかもしれません。

 

脳過敏症候群のもととなる緊張型頭痛への予防としても、高度なドライヘッドスパが求められています。

 

また頭だけではなく、筋肉や筋膜の繋がりがある首や肩、背中のほぐしなど、体を同時にケアすること、そして、ヘッドセラピストとして、専門性が高い情報発信は大切になってきます。

 

 

慢性的な不調にヘッドタッチマナーの重要性

 

ドライヘッドスパを受けに来られるお客様の多くは、日常的な疲労や慢性的な頭痛や不調を抱えています。

 

ドライヘッドスパの資格講座でお客様の悩みを理解することの重要性をお伝えしています。

 

お客様の辛さを理解することで自然とお客様に寄り添ったヘッドタッチマナーを意識出来るでしょう。

 

技術的な手順を覚えるだけではなく、「どうすればお客様に心地よさを提供できるか」という視点を持つことが大切です。

 

当協会のドライヘッドスパは正確に手順を実践すれば心地よく出来るはずです。

 

あとは施術者の意識が施術の質を大きく左右します。

 

例えば、施術中に頭を横に傾ける時、髪の毛をかき分ける時、頭を押す時、お声をかける時など不快を与えないように意識していますか?

 

丁寧な施術が体の緊張をほぐすだけでなく、お客様の心にも影響を与えることはオキシトシンを知ればおわかりいただけると思います。

 

筋肉をほぐすだけでなく触れ方や施術のリズムに気を配り、「心地よさ=癒し」を提供することが重要です。

 

M様は過去にリラクゼーションサロンに行ったときに体だけでなく、心がスッキリし、前向きになれたことを思い出し、セラピーを習ってみようと思ったのが最初の腸セラピーを学びに来たきっかけだったそうです。

 

ドライヘッドスパは、お客様の体と心にポジティブな変化をもたらす可能性を秘めています。

 

施術者の皆様には、このヘッドタッチマナーの意識を持って日々の施術に取り組んでいただければと思います。

 

 

ドライヘッドスパの力加減は、ヘッドタッチマナーで解決

 

心地よさというと、お客様が「強くしてほしい」と依頼されることがあります。

 

頭痛というよりは頭重感のあるお客様からはそう言われることがあるでしょう。頭の場合は体の筋肉とは異なります。

 

力加減の問題ではなく、「物足りない」と感じているケースがほとんどです。

 

頭皮のフィット感の欠如が原因であるため、力加減ではなく技術を見直す必要があります。

 

ここでジョリジョリしないフィット感のあるヘッドタッチマナーを意識します。

 

当協会のドライヘッドスパは決して強くはしませんが、弱くもないです。

 

実際にお客様に「こちらの店は圧が弱いんだよね?」と訪問早々に聞かれることがありますが、施術後には「優しいけどタッチがしっかりしていて気持ち良かった」と驚かれることが多いです。

 

ドライヘッドスパ資格講座の受講生からは「先生の指は吸盤みたいですね」と言われたことがあります。

 

適切なヘッドタッチマナーを習得することで、不快感の原因となる髪の毛のジョリジョリ感も解消されます。

 

ヘッドタッチマナーは気づけば意識してすぐに出来る技術です。

 

リラクゼーション目的の施術で強引な力を加えることは本末転倒です。

 

施術の力加減やリズムやスピードを見直し、「癒し」を重視した施術を提供する必要があります。

 

理解されている方はお客様に当協会でお伝えしている「頭は強く押せません」の説明を忘れることはないと思います。

 

 

自律神経を整え、健康管理に役立つ「東洋医学」も学ぼう!

 

現代社会では多くの人が自律神経の乱れに悩んでいます。

 

特にストレスや疲れがたまりやすい方にとって、自律神経を整えることは重要です。

 

当スクールのドライヘッドスパは、リラックス効果が期待されるだけでなく、セロトニン活性化が期待できるので自律神経のバランスをサポートする施術です。

 

自律神経の乱れに悩むお客様が多いドライヘッドスパサロンでは、お客様に寄り添うために体質チェックを活用したカウンセリングはいかがでしょうか。

 

東洋医学の知識を取り入れることで、お客様の体質や状態に合わせたアプローチが可能になります。

 

例えば、以下の情報を基に、より的確なカウンセリングやドライヘッドスパの施術が提供できるようになります。

• 頭のコリやむくみからお疲れ具合

• お腹のはり具合から体内の不調を推測

 

当協会では鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の神谷先生のよる東洋医学講座をはじめ「気・血・水」体質チェックを学べる講座を提供しています。

・ サロンのサービスに深みを持たせる

・ 他店との差別化を図る

・ 顧客満足度の向上が期待できる

 

東洋医学の「気・血・水」体質チェック講座はセラピスト自分の体質も知ることができます。

 

体質を知ることは、健康管理を見直すきっかけになります。

 

それをサロンの施術やカウンセリングに取り入れることで、お客様と健康意識を共有し、より良い生活習慣を築くお手伝いができるでしょう。

 

 

最後に

 

今回は、ドライヘッドスパサロンにて、度々報告がある「頭痛に対するセロトニンの効果」について有田名誉教授のコメントも交えてお伝えしました。

 

くれぐれも、いつもと違う頭痛を感じたら専門の医療機関を受診してください。

 

頭痛が改善したM様から 「色々なことを学ばせていただき、それがしっかり体調の変化につながっているので 本当に感謝しております。 もっと もっと 学ばせていただきたいという気持ちが倍増しました(^ー^) ありがとうございます☆」 と嬉しいお言葉を頂きました。

 

実はM様は、長年勤務していた会社を退職し個人サロンを開業しました。

 

ドライヘッドスパ資格講座も受講され、沢山のブラッシュアップ講座も参加して下っています。

 

セロ活アドバイザー講座の受講の初期メンバーであり、すでに認定アドバイザーとして活動されています。

 

M様、この度はご報告とシェアをさせて頂きありがとうございました。

 


講師|ヘッドセラピスト大八木(東京代表)

この記事の執筆者

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会

東京代表 大八木さとこ

 

セロ活アドバイザー代表

セロトニンDojo認定セロトニントレーナー

睡眠健康指導士

感涙療法士

 

東邦大学の有田教授から直接指導を受け、メンタルヘルスケアの理論的指導や改善のためのエクササイズを指南するするセロトニントレーナーの資格を基に、科学的根拠がある癒しを普及するヘッドマッサージ講座や腸セラピー講座、セロ活講座などを開催しています。