更新日:2024年10月16日
今回は「ドライヘッドスパは月に何回くらい受ければいいですか?」の質間に対するスクール講師が教えるドライベッドスパご利用の頻度・回数について解説します。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長 江口征次
サロンで施術を受けるには、お金も時間も必要ですから毎日のようには通えません。
ドライヘッドスパ60分コースの場合、多い方で週に1度、月に4~5回です。
通常のリピーター客(常連客)は月に1度といった感じです。
定期的なケアが目的で来店回数を増やしたい方は、60分コースではなく、30分~40分コースを希望されることがあります。
(40分コースで週に2回など)
間隔を詰めて通っていただけると健康のサポートがしやすく、結果が出やすいのでご来店の頻度を高めていただきたいのですが、お客様の考えや予算もあります。
このページでは、基本的な考えや、ドライヘッドスパの需要、効果の持続性、おすすめの通い方についてお伝えいたします。
スマホ病とよばれるVDT 症候群で眠りが浅く、体がだるい・頭が疲れてボーッとする、目が疲れやすくなった、目の奥が痛いなど、様々な理由でドライヘッドスパの利用者が増えています。
これは都心部に限ったことではなく、人口が少ない田舎町であっても同様にドライヘッドスパ専門店は人気です。
パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器(Visual Display Terminal)を長時間にわたり使用することで眼や体だけでなく、心にまで異常を引き起こす現代病のことです。
長時間、うつむいた姿勢でスマホをしていると首の生理的湾曲(本来必要な首の骨の形状)を失いストレートネック、別名スマホ首となり、より頑固な首こり・肩こり・頭痛などを招きます。
またスマホから発するブルーライトの影響で目がチカチカする原因になります。さらには、睡眠ホルモンのメラトニンが抑制されたりすることで睡眠の質が下がります。
上のグラフは、NTTドコモのモバイル社会研究所(https://www.moba-ken.jp/)による調査結果です。
全国の男女15~79歳を対象にスマホを所有しているかアンケートを取りました。
2023年1月の結果では、96.3% の人がスマホを所持しています。
2010年の所有率は4%程度でしたが、2015年には50%5割を超え、2021年には90%を超えています。
そして、SNS・ショート動画の依存性の高さから、長時間スマホを使用してしまい、ストレートネックを発症し、肩こり、首こり、頭痛、不眠などの「スマホ病」になる方が増えています。
こういった背景が、ドライヘッドスパの需要拡大につながっています。
2015(平成27)年12月から従業員50人以上の事業所に年1回のストレスチェックが厚生労働省によって義務化されました。
うつ病などの精神疾患を発症して労災認定を受けた人は、2023年度は過去最多の883人となりました。
これを受けて、厚生労働省の有識者検討会で「全労働者にストレスチェックの機会を与えるべきだ」として、義務化の対象を従業員50人未満の事業所(約364万社・約2893万人)にも広げることになりました。
寝不足でぐっすり眠りたい・頭をスッキリさせたいといったご要望であれば、1回で効果を感じていただけます。
ただし、施術者との相性もあるため絶対にとは言えません。
リーズナブルな安いドライヘッドスパが専門店であっても担当者の技術・接客が良ければラッキーです。
たった1回、初回の来店から眠ることや頭を軽くすることは大いに可能です。寝落ち体験を求めてお越しになる方も多いです。
サロンセラピストは、施術効果をすぐに実感していただきたい、施術後も効果が長続きしてほしいと思い仕事に励んでいます。
施術効果を持続させるには、なんとなく頭皮をほぐすだけではいけません。
筋肉・筋膜といった解剖学的な繋がりや、ツボと解剖学の繋がり、脳科学的に改善に向かう確かなプロセスを知り、アプローチ方法が選択できることが必須です。
つまりは、顧客心理を含めたドライヘッドスパに関する多角的な知見が必要となります。
専門家による知見をノウハウに落とし込み学べるのがドライヘッドスパ資格講座です。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会の資格講座では、施術効果の持続性を高めるために脳脊髄液の流れを促進することに焦点を当てることで持続性が高いドライヘッドスパの指導をしています。
脳脊髄液は、脳や脊髄の栄養となるもので自律神経、ホルモンバランスの改善に役立ちます。
もちろんご来店の頻度によっても効果の持続性は異なります。
・ノウハウとは:物事の方法や手順に関する知識
・専門家とは:専門的な知識と能力のある人お顔や頭皮は、セルフケアが可能な部分ですので「必ず来週も来てください」というのは乱暴です。
ご自宅でのシャンプーの際に自分で頭皮を揉みほぐしたり、頭皮ケア商品・頭皮用グッズを使用したりすることもできます。
ですから、ご来店の頻度はご自身で調整可能となります。
また、お顔の筋肉を動かすと頭皮が動くように、《お顔と頭皮は一枚皮》です。
顔ヨガや表情筋トレーニングもおすすめです。
「毎日、ドライヘッドスパを受けたい」と言っていただけるのは光栄ですが、時間とお金がかかり現実的ではありません。
そのような方には、セルフケアで行うドライヘッドスパがおすすめです。
なぜなら、週に1回、60分コースを受ける常連客でも、1週間は168時間なので、168時間分の1時間しか利用になっていません。
月に1回のお客様だと、720時間(30日)分の1時間にしかなりません。
若年層であれば、夜にぐっすり眠れたら解消することも多いのですが、とりわけドライヘッドスパ(ヘッドマッサージ)をご利用のお客様は、眠れない人が多いので疲労は蓄積する一方です。
疲れやストレスは日々貯まるのに、解消する機会が少ないといけないのでご自身でセルフケアを行いましょう。
日常のちょっとした隙間時間を使って行うセルフケアであっても、心身の健康を保つために有効です。サロンでドライヘッドスパを受けた翌日以降もセルフケアを行うことで、施術効果を持続させることが可能となります。
セルフで行うドライヘッドスパでも癒しのホルモンとよばれるオキシトシン・セロトニンの活性が確認されており、自律神経を整える効果が期待できます。また前頭前野が活性化され気分が前向きになります。
ご自身で頭皮を揉みほぐすことにより血液促進が行えます。これにより、血液中の酸素や栄養素が細胞に取り込まれ、代謝がアップし、老廃物が排出されやすくなります。疲労回復や冷え性の改善に役立ちます。
頭皮と繋がりがあるお顔やデコルテも同時に揉みほぐすことでリンパの流れを改善します。体内の老廃物がデトックスしやすくなり、むくみの解消や免疫力の向上が期待できます。
セルフケアによるセロトニン活性により、睡眠ホルモンとよばれるメラトニンの分泌を促進し、睡眠の質が高まります。質の良い睡眠は、成長ホルモンを含む脳脊髄液の流れを促進し生体機能を整えます。
事実として、「どのくらいのペースで通っている人がいるか」と第三者について聞かれた際に、
「〇〇様と同じくらいの頭皮状態(お疲れ)の方ですと、〇日に1回はお越しになるお客様が多いです。」とお伝えします。
このようにお答えするには、施術経験が必要となります。
お客様は、あなたに豊富な経験があることを前提にご質問されるので仕方がありません。
さらに深掘りしてお答えする際は、【何を目的にご来店されているか】も考慮します。
誰にでもある、肩こりや頭重でしょうか?
更年期による自律神経の乱れでしょうか?
薄毛の悩みでしょうか?
お客様の立場になると、経験の浅い未熟なセラピストは避けたいですね。
サロンセラピスト業界は経験が一番。
サロン開業前にしっかりとケーススタディをとって経験を蓄えましょう!
最後に、私(江口)がおすすめする一番良い通い方についてお伝えします。
前提として【つらいお悩みがあるお客様】が対象の場合、
はじめは週2~3回、その後、状態をみて週1回、月1回と減らしていくのが理想です。
しかし、はじめの週2~3回のハードルが高く、実現できる人はかなり減ります。
私も「無理だろうなぁ」と思いながらお伝えしてしまう悪い部分があり「あくまでも理想です」と言ってしまいます。
本当なら「来てください」と自信をもって断言するべきでしょう。
それでも、はじめは週1回からスタートできれば十分です。
きっと回数券の準備も必要になるでしょう。
また週に何度も来店できないことを想定して、やはりセルフケアの指導があるべきです。
<実例>
40代の女性医師で更年期障害がきつく、頭痛と肩こりに加え【薄毛】に悩まれてご来店されていました。
毎週1回、60分コースご利用になり、2カ月半を過ぎたころから薄毛が目に見えて改善したことがあります。
更年期など、自律神経系の薄毛はドライヘッドスパでもアロマヘッドセラピーでも改善報告はあります。
参考:アロマヘッドセラピーで薄毛が改善しました(奈良県の卒業生)
はじめは週に2~3回と提示して、セルフケアをしてくれるなら週に1回でも良い、といった言い回しは心理学の【アンカリング効果】にもなりリピート率または、次回の予約率が高まります。
また、セルフケアを日頃から意識していただけると、結果的にドライヘッドスパに興味関心を引き付けることになります。
お客様はより健康になり、サロンにとってもご来店いただける嬉しい関係、Win-Winの関係を作れるようにしましょう。
ドライヘッドスパ資格講座を検討されている方はこちら
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
理事長 江口 征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気講座を主催している。
このサイトは、スクール現役講師が東京都でドライヘッドスパ資格講座の受講を検討されている方に向けた情報を掲載しています。
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