更新日:2024年11月3日
今回のテーマである「ヘッドタッチマナー」は、頭に触れる際のマナーのことです。
ドライヘッドスパの技術上達のために絶対に必要となってくる内容です。
ヘッドセラピストの方はぜひお読みください。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 東京代表 大八木さとこ
私がヘッドタッチマナーを提唱してから何年にもなります。
それは、ドライヘッドスパにおいて、「施術手順や規則などを示すもの」をルールとするならば、マナーは「頭の触れ方の心得」と考え『ヘッドタッチマナー』と名付けました。
マナーとは礼儀作法であり、互い気持ちよく過ごせるように配慮することです。
ドライヘッドスパを行う際の力の加減、指の当て方、体重の移動、リフトアップの方向、リズムなど、多岐にわたります。
遠方の卒業生の方は、練習に参加できない方も多いと思いますので、このブログでのヒントが少しでもドライヘッドスパ上達のお役に立てればと思います。
どのように触れればより良くなるか、一緒に考えていきましょう。
ドライヘッドスパの資格試験を前にして練習にお越しになる生徒さんがいらっしゃいます。
スクール卒業生の練習相手になることは本当に楽しいです。
それは、生徒さんの技術が少しのアドバイスで変化すること、みるみる上達していくのを肌で感じる達成感、そして「来てよかった」と言ってもらえることにあります。
このお仕事には、ある種の使命感を感じています。
私は、ヘッドタッチマナーでもある髪のかき分け方から修正していきます。
長年の経験もあり、施術を受けているだけでは見えるはずのない姿勢や、手の向きの違いも感じ取れるようになりました。
練習中に「先生、見えていますか?」と聞かれることもありますが、これも経験の一部です。
ベッドに横になり、施術を受けながら髪の毛のかき分け方、力の加減、指の当て方を指導することができます。
資格試験は決して落とすために行うのではなく、お客様に満足していただくためです。
ですから、合格したら「自信を持ってください」と伝えています。
私自身も多くの生徒さんと関わることで成長させていただきました。
心から感謝しています。
これからも、正しい安全なドライヘッドスパの指導を使命として精進していきます。
現役セラピストの方に『こちらの協会の手技は繊細ですね』と言われることがほとんどです。
『理論的な細かい座学』と『繊細な技術』と同業の方からおっしゃっていただき、私達は本当に嬉しく誇りに思います。
スクール講師をしていてこの数年で感じるのは、サロンメニューとして取り入れられたらよいといった考えだけではなく、さらに上をいく技術の繊細さをしっかり習得したいと何度もレッスンに来られている方が増えたことです。
特に東京はライバル店が増える中、他にない手技、他にない感動を与えなければという意識が芽生えているのでしょう。
ドライヘッドスパで頭皮をしっかり揉みほぐすのは当然のことですが、私たちはリラクゼーションセラピストです。
筋肉のコリをほぐすことに夢中になり、施術中の心地よさを疎かにしてはいけません。
「癒しは最低限」そう、リラクゼーションは心地よさがあることが当たり前なのです。
その心地よさを表す考えの一つがヘッドタッチマナーです。
すなわち、皆様からいっていただく『繊細さ』はヘッドタッチマナーであり、それが当たり前にできてこそ「癒しは最低限」と語れるようになります。
関連:信用、信頼できる魅力的な資格講座・ドライヘッドスパスクールとは?
「お客様に信頼されるにはどうすればよいですか?」という質問を受講生からいただきました。
厳しい返答になりますが、私が練習中に感じることは「丁寧さが足りない」ということです。
まず「人の頭に触れる」ということを意識してほしいのです。もちろん、練習中も同様です。
ドライヘッドスパで爪を立て頭皮を痛めることは絶対に避けなければいけません。
ご自身は爪が当たっていることを気づいていないかもしれませんが、これは非常に不快な感覚です。
丁寧さを追求しなければ上達などありえません。
また、手ぐしを使ってグルーミングする際には、力が入りすぎていないか注意してください。
ヘッドセラピストが力んでいるとお客様にも伝わります。何より最初が肝心です。
お客様に信頼していただくためには、最初に行う「髪の毛を整える」工程が非常に重要になります。
頭や髪、枕の位置を整え、気道確保を行いお客様が施術を受けるのに楽な体勢を保持します。
「こんなに丁寧にしてもらえるのか」とお客様に安心していただけるヘッドタッチマナーが施術の信頼を築く第一歩だと思います。
ある年の春、ひどいめまいがあり、耳鼻科では良性発作性頭位めまい症と診断されましたが、自分では首のコリが原因ではないかと思っていました。
その後、スクールの施術練習会を行いましたが、幸いにも2回のドライヘッドスパ練習とアロマヘッドセラピーによる首のトリートメントを受けた後、めまいはすっかり無くなりました。
これにより、コリを放置することの危険性と、ほぐすことの重要性を改めて実感しました。
今回、私が伝えたいのは、めまいの解消そのものよりも、施術を受けた時の感想です。
頭を横にコロンと雑に倒された時は辛かったですが、ある受講生は非常に丁寧でした。
ドライヘッドスパサロンには頭痛やめまいに悩むお客様が多くいらっしゃいます。
お客様の気持ちや状態を考えると、施術の手法や手の位置にはさらなる最上級の丁寧さが求められます。
これこそがヘッドタッチマナーです。
このやり方は講座で詳しく説明しています。「最上級の丁寧さ」をもう一度意識してみてください。
そうするだけでも技術が上達します。
これは人としても基本的なマナーであり、接客においては絶対的なマナーです。
お客様が快適に過ごせるような心配りです。
慣れてしまうと流れ作業になりがちですが、一つ一つの動作を丁寧に行うことが大切です。
私たちは治療ではなく、リラクゼーションとしての癒しを提供しています。
最上級の丁寧さで行うヘッドタッチマナーを常に意識しましょう。
ドライヘッドスパのグループ練習会では、この細かい点を修正することで、施術を受けた方が「違う!」と実感していただけます。
今回のブログはいかがでしたか?ドライヘッドスパ上達への近道としてヘッドタッチマナーを取り上げましたが、共感していただけたと信じています。
一つ一つの手技を覚えたら、ヘッドタッチマナーを意識して、技術を仕上げていってください。
このヘッドタッチマナーを見直すだけでも最上級の丁寧さで「最上級の癒し」「極上の癒し」に近づけるのではないでしょうか。
私達は皆様がご満足いただける技術をしっかり指導させていただきます。
お客様とセラピストがお互いに心地よい時間を過ごせるよう、「ヘッドタッチマナー」を心がけて、感動を提供できるドライヘッドスパを目指しましょう。
個人練習、グループ練習会で更にレベルアップしていただけたらと思います。
あなたにお勧めするブログ
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
東京代表 大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
科学的根拠がある癒し・セロトニン活性を軸に様々な施術の指導をしています。
監修者
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
理事長 江口 征次
癒し以上を提供するドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
ヘッドライフなど複数WEBサイトの管理人
2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気講座を主催している。
このサイトは、スクール現役講師が東京都でドライヘッドスパ資格講座の受講を検討されている方に向けた情報を掲載しています。
一般社団法人
日本ヘッドセラピスト認定協会
<東京会場>
〒105-0003
東京都港区西新橋1-20-9山西ビル3F
電話
06-6203-6667(大阪本部)
東京電話(講師の携帯)
メール