更新日:2024年12月21日
ドライヘッドスパ専門店は、単なるリラクゼーションではなく、心身の疲れを癒し、ストレス社会を生き抜くための「頭と心の休息所」または、「脳の休息所」として注目を集めています。
ヘッドセラピストは、ドライヘッドスパを専門とする技術者(施術者)であるだけでなく、お客様の心に寄り添い、癒しを提供するプロフェッショナルです。
では、この職業を全うする上で、ヘッドセラピストはどのようにあるべきなのでしょうか?
今回のコラムは、「ドライヘッドスパを専門とするヘッドセラピストとは?」をテーマに、 ヘッドセラピストとしての心得、仕事への姿勢、職業の本質、そして取り組むべき課題について多角的に考察します。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長 江口征次
あるべき姿とは、「こうでなければならない状態」のことを意味します。
ドライヘッドスパを専門とするヘッドセラピストは、どうあるべきでしょう?
リラクゼーション業界は、国家資格や免許が必要なく、自由度が高いお仕事ですので、それぞれが思う「あるべき姿」があって構いません。
ここでは、一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会の理事長としての見解であり、こうでありたいといった理想像や目標となります。
リラクゼーションセラピストは、癒しのプロフェッショナルであるべきですから、「癒すのは当たり前」として行うお仕事です。
ヘッドセラピストも同様に癒しのプロですが、ドライヘッドスパは頭と心の疲れを解消する専門家であり、脳のコンディションを整えるプロになります。
脳のコンディションが整うことで脳疲労(脳過労)状態から抜け出すことで、自律神経が整い、ホルモンバランスの改善効果が期待できます。
そういったことから、当スクールの施術コンセプトは、【気持ちがいいのは当たり前!結果追求型ヘッドマッサージ!】となります。
「気持ちが良かった」という感想は最低限のノルマとして、“癒し以上を提供する!”といった心構えで施術に挑みます。
ドライヘッドスパのことを、ヘッドマッサージや頭ほぐしともよびます。
そうすると、頭の筋肉や頭皮を揉みほぐすイメージが先行しますが、筋肉をほぐして緩めるのは、ドライヘッドスパの一部の作業でしかありません。
ドライヘッドスパは、手技を通じてお客様の疲れを緩和・解消する施術ですが、その本質は単なる筋肉や筋膜といった肉体的なリラクゼーションではなく、脳の機能を回復する施術です。
肉体疲労を効果的にとるために、解剖学的な根拠がある施術も行いますが、私たちヘッドセラピストは、「脳を癒すプロ」であるため、脳科学の根拠に基づいたドライヘッドスを提供する必要があります。
ここでいう脳の癒しとは、脳の機能回復のことであり、すなわち脳疲労(脳過労)解消による自律神経・ホルモンバランスの改善です。
巷にあるドライヘッドスパ専門店の看板やチラシ、またはWEBにあがっているドライヘッドスパ専門店のクーポンサイトやSNSの多くに「脳疲労解消」の文字を見かけます。
脳疲労または、脳過労を緩和・解消するには、脳を癒すことが必要であるため、オキシトシンやセロトニンといった「幸せホルモン」を施術によりもたらすことが必須です。
しかし、ドライヘッドスパにより「ホルモンを操る」「ホルモンが操れる」といっても何も大袈裟なことではありません。
当スクールの東京代表である大八木先生により、ドライヘッドスパの脳波測定を行い、その結果を示しています。
当スクールの資格認定者は、ホルモンを操るお仕事と心得て施術に取り組んでください。
当スクールのドライヘッドスパ資格講座では、【癒しを科学する】が必須理論になっており、ホルモンを操るヘッドセラピストの育成をしています。
ドライヘッドスパ専門店で、ホルモンの改善を謳っているのであれば、整体法が入ったドライヘッドスパを行うべきです。
なぜなら、整体法を取り入れたドライヘッドスパは、通常のドライヘッドスパと比較して、自律神経・ホルモンバランスを整えるセロトニン活性が約3.5倍あるからです。
それは、背中のほぐしと比較しても5倍以上の効果が期待できます。
ですから、当スクールの施術の強みは「整体法を取り入れた科学的根拠があるテクニック」となり、癒し以上を提供することが可能となります。
ヘッドセラピストの雰囲気や表情、言葉遣いが顧客満足度に与える影響は非常に大きいのです。
お客様が心(脳)から癒される体験を提供するには、技術だけでなく“空間の空気感”や“コミュニケーション”が重要となります。
ドライヘッドスパの手技に集中するだけでなく、「穏やかで落ち着いた雰囲気」を醸し出す態度や声のトーン、清潔感ある身だしなみなど、自分自身が「癒しを象徴する存在」であることを常に意識する心構えも大切です。
ヘッドセラピストは、お客様の体や心理状態に敏感でなければなりません。
その日の疲れ方、ストレスの溜まり具合、気分など、お客様の“今”に合わせた対応を心がけましょう。
たとえば、「ペーシング」で相手の話し方やテンポに合わせたり、リラクゼーションの空間にふさわしい言葉を選ぶことで、より深い信頼関係を築けます。
ドライヘッドスパの技術だけでなく、ストレスや癒しに関する心理学やサロン経営に活かせる心理学、睡眠の質を向上させるための最新の情報、解剖学的根拠、科学的根拠がある健康知識などを学び続ける姿勢が大切です。
お客様は、自分にとって最適なアドバイスやケアを提供してくれる施術者に魅力を感じるものです。
定期的にブラッシュアップ講座やサロン経営の勉強会に参加したり、オンラインセミナーに参加するなどをして、専門性が高い知識をアップデートすることも求められています。
ヘッドセラピストの仕事は、単に「気持ち良い施術」を提供するだけではありません。
その本質は、お客様にとっての“ライフライン”として存在することにあります。
現代人は、日々の忙しさや情報過多、社会的なプレッシャーからくる慢性的なストレスに悩まされています。
ドライヘッドスパ専門店が提供する癒しの時間は、そんなストレスを一時的に解放し、心と体と脳をリセットする貴重な機会です。
特に、心理学でいう「プラシーボ効果」のように、「この整体ドライヘッドスパで脳の疲れが解消する」という期待感を提供できる存在であることが重要です。
施術を通じて、お客様の心身の健康を支えることは、人生そのものの質を向上させる手助けとなります。
たとえば、「定期的にサロンに通うことで睡眠が改善し、仕事のパフォーマンスが向上した」という成功体験は、お客様の人生を豊かにします。
顧客層が広がる中で、それぞれの年代やライフスタイルに合ったサービスを提供することが求められます。
リラクゼーションサロンで一つのメニューとしてのドライヘッドスパではく、専門店の施術を希望するお客様が増えるにつれ、技術の信頼性と安全性がますます重要になります。
ドライヘッドスパは比較的新しい分野の施術であり、身体への影響や技術の根拠を明確に示すことが信頼につながります。
一度訪れたお客様に「また来たい」と思ってもらえるサロン作りが必要です。
心理学の「ザイオンス効果」を活用し、定期的なメルマガ配信や次回来店時の特典を設定することで、お客様との接点を持ち続けましょう。
良好な関係を継続的に保つことで、ヘッドセラピストに親近感を持っていただけるように努めます。
そのことにより、オキシトシンが分泌しやすい状態が維持でき、施術によるセロトニン活性の期待が高まります。
お客様との継続的名関係は、ドライヘッドスパの効果を高めることにおいても重要となります。
ヘッドセラピストは、これからますます重要な存在となります。
ただし、その役割は時代の変化とともに進化していく必要があります。
単に癒しを提供するだけでなく、お客様のライフスタイルや価値観に寄り添い、 「心」と「体」と「脳」をケアできる万能型ヘッドセラピストになることが求められるでしょう。
また、デジタル化の進む時代だからこそ、「人と人とのつながり」を感じられるリアルな施術体験は、お客様にとって代えがたい価値になります。
ヘッドセラピストがこの価値を提供できる存在であり続けるためには、自己成長とともに、時代の変化に柔軟に対応することが欠かせません。
ドライヘッドスパ専門家として、技術を身につけ資格を取ることの意義を十分に理解して行動していくことが必要です。
ヘッドセラピストとは、単に技術を提供する職業ではなく、 「お客様の心と体を解きほぐし、脳をクリアにすることで、再び前に進む力を与える存在」 です。
そのためには、自分自身が癒しのプロとして「学び、寄り添い、進化し続けること」が求められます。
心のこもった施術と丁寧な接客で、一人でも多くの人に「また来たい」「ここに来ると安心する」と感じてもらえるヘッドセラピストを目指しましょう。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会では、優秀なヘッドセラピストを 「結果追求型ヘッドマッサージで感動を与える人」 と定義しています。この「結果追求型」とは、単に気持ちよさを提供するだけでなく、お客様が求める具体的な結果(不眠解消、肩こり軽減、ストレス緩和など)を目指して施術を行う姿勢を指します。
優秀なヘッドセラピストは、以下の要素を兼ね備えています。
優秀なヘッドセラピストを育成するためには、多岐にわたる力を育む必要があります。日本ヘッドセラピスト認定協会では、「人間力」「技術力」「知識力」「対応力」「指導力」「提案力」「経験力」「繋究力」の8つの力を重視しています。
以下では、その中でも特に重要な「技術力」と「人間力」に焦点を当てて解説します。
ドライヘッドスパは、単なるリラクゼーションではありません。その効果を最大化するためには、施術者が技術を磨き続けることが欠かせません。
ヘッドセラピストの仕事は、技術力だけで完結しません。お客様との信頼関係を築くためには、人間力も重要な要素です。
ヘッドセラピストの役割は、単なる癒しを提供するだけに留まりません。協会のビジョンである 「不眠を解消し、鬱のない社会をつくる」 を体現する存在でもあります。
近年、不眠やストレスが原因で心身のバランスを崩してしまう人が増えています。ドライヘッドスパの施術を通じて、そうした悩みを持つ方々にアプローチし、社会全体に健康と笑顔を届けることができます。これは、ヘッドセラピストという職業が持つ大きな社会的意義です。
ドライヘッドスパを専門とするヘッドセラピストは、技術と知識、人間力を兼ね備えたプロフェッショナルです。「結果追求型」の施術でお客様に感動を与え、不眠やストレスといった社会問題に対しても貢献する姿勢が求められます。
また、ヘッドセラピスト自身も常に成長を続けることが大切です。自分自身の心と体を整え、人間力を高めることで、より多くの人々に健康と癒しを届けることができるのです。
ヘッドセラピストは、単なる職業ではなく、使命感と責任感を伴う「ライフワーク」です。この道を志す方々は、ぜひ誇りをもって前に進んでいただきたいと思います。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
理事長 江口 征次
癒し以上を提供するドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
ヘッドライフなど複数WEBサイトの管理人
2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも訪れる人気講座を主催している。
東京代表
大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
科学的根拠がある癒し・セロトニン活性を軸に様々な施術の指導をしています。
一般社団法人
日本ヘッドセラピスト認定協会
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