更新日:2024年11月4日

ドライヘッドスパを受ける東邦大学有田教授

【日本で唯一】科学的根拠に基づいたドライヘッドスパ

今回は『科学的根拠に基づいたドライヘッドスパ』をテーマに、資格講座やスクール選びに迷っている方々に向けた、おすすめの情報をお届けします。

講師(江口)

リラクゼーションサロンでは「癒し」を提供することが基本的な役割ですが、より高いレベルのドライヘッドスパサロンを目指すのはいかがでしょうか?

 

スクールの講師陣にも意見を求めてみました。

執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長 江口征次

セロトニン測定の結果検証の画像
セロトニン測定の結果の検証(HeadLife)

癒しを科学するドライヘッドスパ

スクール講師の画像
当スクールでは【癒しの科学】をテーマにしています。

 

その理由は「癒し」を曖昧にせず、具体的なプロセスを知ることで、自信をもってドライヘッドスパを提供することが出来るからです。

 

講師(西口)
そうですね。
癒しのお仕事といいますが、「癒し」という言葉が抽象的になるとセラピストとしての成長が止まる気がします。

 

スクール講師の画像
確かに、お客様の言う「癒されました」「気持ちよかったです」といった言葉にあぐらをかかず、さらに高みを目指すことが、セラピストのあるべき姿だと思います。

 

スクール講師の画像
「癒しとは何か?」から学んでいくことが大切ですね。

 

人が癒されるとは、どんな状態なのか?どのようにすれば癒されるのか?

 

ドライヘッドスパの技術にきちんと反映して、自信を持って施術してほしいですね。

 

癒しホルモン「オキシトシン」

コメントありがとうございます。

 

癒しの効果で知られるのは、オキシトシンとセロトニンですが、まずオキシトシンについてお話していただけますか。

 

スクール講師の画像
オキシトシンは、心地よいと感じると分泌します。

 

そして、オキシトシンが分泌する時はストレス中枢を抑制します。

 

講師(西口)
つまり私達が心地よいドライヘッドスパをすることは、ストレス解消になるということですね。

 

スクール講師の画像
はい。オキシトシン分泌=ストレス解消です。

 

分泌するには、脳の扁桃体というところが「快」の感情を感じるといった心地よさの条件が必要になります。

 

ドライヘッドスパサロンは初めてお越しになるお客様や不調を感じて不安なお客様がいらっしゃいます。

 

ですから、最も繊細な頭に触れるので「最上級の丁寧さ」を意識して欲しいです。

 

スクール講師の画像
そうですね。髪の毛をガサガサしたり、ジョリジョリしたり、不快を感じさせる施術はいけませんね。

 

スクール講師の画像
ドライヘッドスパは、単に頭皮や筋肉を闇雲にほぐすのではなく、心地よさを兼ね備えた「癒されながらほぐされる技術」が求められますね。

 

スクール講師の画像

それに加え、心地がよい接客やアロマの香り、証明など「癒される空間づくり」もオキシトシン分泌に必要ですね。

 

スクール講師の画像
確かに、施術と施術環境の両方を大切にしたいですね。

 

逆にストレスを感じると、セロトニン神経が抑制され、自律神経が乱れて体や心に不調を引き起こします。

 

オキシトシンは、人間を含む哺乳類に見られる癒し効果のあるホルモンです。

 

ヘッドタッチマナー

幸せホルモン「セロトニン」とヘッドタッチマナー

コメントをいただき、ありがとうございます。

 

続いて、癒しの業界で有名な「幸せホルモン」として知られるセロトニンについてです。

 

セロ活アドバイザー代表として活躍している大八木先生からお願いします。

 

スクール講師の画像

セロトニンとは、自律神経を整え、心の平常心を保つように働く脳内神経伝達物質です。

 

脳だけでなく身体にも様々な影響を働きかけています。

 

ぜひ、セロトニンの働きを知っていただきたいです。

 

講師(西口)
大八木先生、オキシトシンも有名ですが、セロトニンとの関係についてもお願いします♪

 

スクール講師の画像

オキシトシンはセロトニン神経の活性因子です。

私達が心地よい施術をすることでオキシトシンが分泌し、セロトニン神経が活性することが期待できます。

 

講師(西口)
プロセスを知ることは、大事ですね。
特に頭や髪に触れるドライヘッドスパでは大切なことですね。

 

スクール講師の画像
本当にそうですね。
大八木先生が提唱している「ヘッドタッチマナー」そのものですね。

 

スクール講師の画像

藤井先生、ありがとうございます。

ヘッドタッチマナーは、癒しの根本であり、セラピストのスキルでもあります。

 

スクール講師の画像
セラピストのリテラシー(知識や能力を活用する力)の底上げになる考えですね。
整体やエステなどお客様の身体に触れるお仕事の方にも知ってほしいです。

 

講師(西口)
ドライヘッドスパで「力が弱い、もっと強く押して」と言われたときの解決策一つをとってもリテラシーがないと対応できませんね。

 

スクール講師の画像
江口代表のいう「ヘッドセラピストIQ」ですね。

 

スクール講師の画像
森脇先生、ありがとうございます。
ただ手技を習得して施術するだけでなく、お客様が心地よさを感じるタッチの仕方、立ち居振舞い、サロンの雰囲気も意識していただきたいです。

 

セロトニン脳波測定の結果(2019.2.26)

セロトニン脳波測定

世の中に価値があるものを提供したいといった考えが根底にあるのが素敵ですね。

 

今回は「科学的根拠に基づいたドライヘッドスパ」がテーマですが、2019年にセロトニン脳波測定を実施しましたが、どのようなものか改めて教えてもらえますか?

 

スクール講師の画像
はい。これからドライヘッドスパを学びたい方に知ってほしいです。

 

セロトニン研究の第一人者といわれる東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂先生の施設においてセロトニン脳波測定を実施しました。

 

講師(西口)
セロトニン脳波測定をするきっかけは何ですか?

 

有田教授と大八木先生
スクール講師の画像
私は約7年前から有田教授のもとで学んでいます。

 

有田教授は歩行や呼吸法などのリズム運動でセロトニンの分泌を測定していました。

 

セロトニントレーナーの研修中に測定することができ、私も協会のヘッドマッサージでどの程度、セロトニンが活性化するのか知りたかったからです。

 

実はそれまでに、背中ほぐしや体操などの測定はありましが、ドライヘッドスパで測定した記録がありませんでした。

 

講師(西口)
脳波測定の結果はどうでしたか?

 

スクール講師の画像
想像した以上に活性化していたので、施設の方も驚いていました。

 

一番数値が高かったのは、整体法を取り入れた手技の時でした。

 

さらに、別日にモデルを変え2回測定しました。

 

有田教授には、この数値が高いのは何をした時か聞かれ、このドライヘッドスパの整体手技をして欲しいと依頼がありました。

 

そして、「この手技を必殺技にしたらよいですね」とも言われました(笑)

 

スクール卒業生の皆様には、整体法を取り入れたドライヘッドスパを、「セロトニン活性が期待できるドライヘッドスパ」として提供していただきたいです。

 

セロトニン研究の第一人者でもある有田教授に関心を持っていただき光栄です。

 

大八木先生と実験に協力してくれた被験者の方々にも感謝です。

 

現在、日本で唯一の科学的検証を行ったドライヘッドスパとなりました。

 

ありがとうございます。

 

整体ドライヘッドスパで通常の3.5倍のセロトニン活性

日進月歩の医療の世界では、科学的根拠が重視され「エビデンス」という言葉が日常的に使用されています。 

 

一方で、リラクゼーションサロン業界は、お客様の「気持ち良かった」という感想だけで満足しているのが現状です。

 

そんな中、セロトニン脳波測定の結果により、ドライヘッドスパが自律神経を整える効果があることが明らかになりました。

 

整体手技によるドライヘッドスパは、通常のものと比較してセロトニンの活性が約3.5倍に増加します。

 

※背中のマッサージに比べて約5倍の活性効果があります

 

エビデンスとは「証拠」「根拠」「裏付け」という意味の言葉です。

 

技術をしっかり身につけることが大切ですが、当スクールを卒業した生徒さんは自信を持って施術を行うことができます。

 

検証結果!セロトニンとヘッドマッサージ!(ヘッドライフ)
検証結果!セロトニンとヘッドマッサージ|ヘッドライフ
スクール講師の画像
当スクールの施術は、科学的にみて自律神経を整える効果が期待できるという事ですね。

 

スクール講師の画像
はい。そのような作用が期待できるのは間違いありません。

 

セロトニンが自律神経を整える働きがあるからです。

 

だからといって「治る」「治すことができる」とまで言ってはいけませんね。

 

リラクゼーション業として法律にも違反します。

 

スクール講師の画像
実際に頭痛薬が手放せたり、耳鳴りが治まったり、ドライヘッドスパとして結果が出せているのは周知の事実ですが、そのあたりはどうですか?

 

スクール講師の画像
そうですね。スクール卒業生のサロンやご家族も喜びの結果をいただいています。

 

以前、有田教授にたくさん質問をした動画があるので一度ご覧いただきたいです。

 

長年高かった眼圧が下がる方や、自律神経系に関連する慢性腰痛が改善される方もいらっしゃいます。

 

一般のお客様はこれを偶然と捉えがちで、効果に気づきにくいかもしれませんが、医療関係者はその効果を認識してくれるので、とても嬉しいです。

 

癒しの科学のプロセス
※一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会|ドライヘッドスパ資格講座より

人が癒される5つのプロセス

ドライヘッドスパにおけるグルーミング、オキシトシン、セロトニンの役割は、心身のリラックスと幸福感に深く関わっています。

 

以下にそれぞれの要素と、セロトニンからメラトニンへの移行、そしてそれが生活の質向上にどう寄与するかについて詳しく説明します。

 

1. グルーミング

グルーミングの本来の意味は「毛づくろい」ですが、リラクゼーション業界では「心地よく感じる程度の刺激で体に触れること」をいいます。心地よい刺激は、「愛情ホルモン」のオキシトシンの分泌を促進します。

 

2. オキシトシン

愛情ホルモンのオキシトシンは、分泌することで、人とのつながりや絆を深めるため、別名「絆ホルモン」ともよばれます。

ストレスホルモンのコルチゾールを抑制することでストレスの軽減します。

また、「幸せホルモン」とよばれるセロトニンの活性をもたらします。

 

3. セロトニン

幸せホルモンで親しまれているセロトニンは、主に精神の安定や幸福感に関与する神経伝達物質です。

自律神経を整えることや痛みの抑制作用をもたらします。

 

4. セロトニンからメラトニンへの移行

セロトニンは、夜になると松果体でメラトニンに変化します。メラトニンは「睡眠ホルモン」として知られ、体内時計に作用して自然な睡眠を促します。日中のセロトニン分泌が十分であるほど、夜間のメラトニン分泌もスムーズに行われ、質の良い眠りにつながります。この流れが整うことで、体内のリズムが調和しやすくなります。

 

5. 生活の質向上へのつながり

セロトニンがメラトニンにスムーズに移行することで良質な睡眠が得られ、翌朝スッキリと目覚めがよくなります。

また、セロトニンの分泌により人間の高次機能を司る前頭前野が活性化し、過度な緊張や不安がなくなり、日中の集中力向上など脳のコンディションが整います。このように心身が元気になることで生活の質(QOL:Quality Of Life)が向上します。

 

ドライヘッドスパを通じてグルーミング効果のオキシトシン分泌が促され、セロトニンが増えると、脳のコンディションが整い、心身のバランスの改善が期待できます。

 

そのことからドライヘッドスパサロンは、グルーミング、オキシトシン、セロトニン、メラトニンの連携を意識したサロンでの施術サービスが求められます。

 

有田教授との対談動画



スクール講師の画像

 

この動画は貴重ですね。
大学教授も認めるドライヘッドスパと言ってもいいですね。

 

スクール講師の画像
確かにそうです。
カウンセリングで特にお疲れの箇所や、お悩みについて聞きますが、「特にないです」と言われると力を持て余してしまいます(笑)

 

講師(西口)
私もです(笑)
あくまでも癒しのリラクゼーションとして行いますが、癒しを最大限にまで引き上げると、思わぬ結果が生まれることがあるので面白いです。

 

スクール講師の画像
本当ですね。
私たちにとって普通のことをしているだけですが、ビフォーアフターが極端に表れるとびっくりする時があります。

 

スクール講師の画像
その分、好転反応にも気をつけないといけませんね。

 

スクール講師の画像
エビデンスという言葉をよく耳にするようになりましたが、リラクゼーション業界も科学的根拠に基づいてやっていけるといいですね。

 

スクール講師の画像
まさに、そうです。 私たちが提供したいのは、科学的根拠に基づいた癒しです。

 

睡眠と脳のクリーニング

コメントありがとうございます。

 

20年ぐらい前、私(江口)が整体師スクールに通っている時も「快・不快の法則」は大切だと学びましたが、脳科学的な根拠がはっきりしていると自信を持って施術を提供できますね。

 

ドライヘッドスパサロンは、眠りを与える、睡眠の質を高める、不眠の解消、寝落ち、などをテーマにすることが多いですが、科学的根拠はについて、睡眠ライフスタイルプランナー代表の藤井先生に聞いてみましょう。

 

スクール講師の画像
まず、睡眠が注目を浴びるようになった理由はいくつかあります。

 

例えば、「睡眠負債」は睡眠不足を借金のように言い換え流行しましたね。

 

また、近年研究が進むにつれて、睡眠不足が肥満、糖尿病、心臓病、メンタルヘルスなどの健康問題に関連していることが明らかになりました。

 

その中でも「脳脊髄液」について書かれているグリンパティックシステムをドライヘッドスパ業界が注目しています。

 

講師(西口)
そうですね。
2010年の頭ほぐし専門店atamaのオープン時から「脳脊髄液の促進」をテーマにしていたので、その後、サイエンスで発表されたと知ったときは「やったー!」という感じでした(^^)

 

スクール講師の画像
印象的なのは「脳のクリーニング」という言葉でした。

 

脳のクリーニングとは、日中に活動する中で脳内では多くの「老廃物」を作り出しています。

 

これらは、情報処理や記憶の整理、ストレスや疲労からくる化学物質などです。

 

すなわ老廃物を取り除くプロセスのことです。

 

スクール講師の画像
私たちの手で、お客様を眠れる状態に導き、翌日に「朝まで目覚めずに眠れた」「翌朝スッキリ起きれた」など感想が頂けます。

 

まさに脳のクリーニングがされた結果に繋がっていますよね、とてもセラピストとて喜ばしいです。

 

スクール講師の画像
本当にそうですね♪ だからこそ、癒し、安らぎ、安眠をもたらすヘッドタッチマナーが需要です。

 

スクール講師の画像
睡眠の重要性を知れば知るほど、奥が深く、24時間社会の中で、個人の置かれる環境やライフスタイルが異なるため不調の原因は、不確定要素が多いと感じています。

 

ただ言えることは、科学的に証明された理論や根拠に基づいてドライヘッドスパを行うことは、お客様や社会に対して最上級のおもてなしであり、誠実なことだと思います。

 

最後に

講師の皆様、ありがとうございました。

 

今回は「科学的根拠に基づくドライヘッドスパ」についての議論を行いました。

 

いかがだったでしょうか?

 

結論として、癒しを超えた技術を身につけたい場合は、科学的な根拠に基づいたドライヘッドスパ講座で資格を取得することをお勧めします。

 

私たちは日本で唯一、脳波測定による効果検証を行っているドライヘッドスパ業界のパイオニアとして、その事実を誇りに思っています。

 

今後も、良質なドライヘッドスパを責任を持って社会に普及していきたいと思います。

 

 


ヘッドセラピスト江口

この記事の執筆者

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会

理事長 江口 征次

癒し以上を提供するドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

ヘッドライフなど複数WEBサイトの管理人

2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気講座を主催している。

 


講師|ヘッドセラピスト大八木(東京代表)

東京代表

大八木さとこ

セロ活アドバイザー代表

セロトニンDojo認定セロトニントレーナー

睡眠健康指導士

感涙療法士

科学的根拠がある癒し・セロトニン活性を軸に様々な施術の指導をしています。

 


講師|ヘッドセラピスト藤井

名古屋代表

藤井なおみ

睡眠ライフスタイルプランナー代表

睡眠健康指導士

食育アドバイザー

ヨガインストラクター

睡眠に悩みを抱える人々に向けて睡眠リテラシー(睡眠活用能力)を高める活動を提案しています。

 


講師|ヘッドセラピスト森脇

福岡代表

森脇ゆう

40代・50代が対象の整体スクール アクトエール整体学院 学長

NPO法人日本ストレッチング協会 認定インストラクター

日本成人病予防協会 認定生活リズムアドバイザー

健康リズムカウンセラー

筋膜の繋がりを考慮したボディケア・ストレッチが得意です。解剖学の無料動画も作成しています。

 


講師|スパニスト西口

ヘッドスパ(美容・理容師)部門代表・大阪講師

西口まき

美容師

シャンプーソムリエ

日本成人病予防協会 認定生活リズムアドバイザー

健康リズムカウンセラー

タカラベルモントのYUME DX(ユメデラックス)を使用した日本初の整体ヘッドスパを行っています。