更新日:2024年12月21日
ドライヘッドスパ専門店のお客様から「ドライッドスパを10分だけ受けるのはどうですか?(どうなりますか?)」や、「10分だけでは効果はないですか?(効果はありますか?)」と聞かれることがあります。
今回は、ドライヘッドスパを10分間受けることで期待できる効果と、当スクールでおすすめするドライヘッドスパの適切な施術時間について解説します。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長 江口征次
「10分間」という短い時間で効果が感じられるのかを尋ねるお客様の心理には、以下のような背景があると考えられます。
10分コースという短時間の施術で、60分コースと同等の効果を得ることには無理があることは、お客様も理解はされているはずです。
しかし、目的によっては10分間であっても満足が得られることもあります。
短時間のドライヘッドスパによって期待できる(可能性がある)効果は次のものが挙げられます。
ただし10分間という短時間では、深い筋肉や長期間蓄積された疲労、自律神経の乱れによる不定愁訴、ホルモンバランスの改善には限界があります。
そのため「多少のリラックス・リフレッシュは感じられるが、根本的なケアには時間をかける必要がある」という点を伝えることが重要です。
ドライヘッドスパの最適な施術時間は、目的やお客様の状態によって異なりますが、サロンのコンセプトや顧客ターゲットの設定によっても、異なるものです。
当スクール(一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会)では、以下の施術コンセプトや強み、ポジショニングから、施術ターゲット(顧客ターゲット)に満足していただける最適な施術時間を60分コースと想定しています。
気持ちがいいのは当たり前!結果追求型ヘッドマッサージ!
整体法を取り入れた科学的根拠があるテクニック
リラクゼーションと治療の間
通常のリラクゼーションでは満足できない自律神経、ホルモンバランスを整えたい人
以上のことから、施術やサロンの活躍により「不眠を解消することで鬱のない社会をつくる」ことを将来のビジョンとして掲げています。
ドライヘッドスパ専門店の役割は、頭をほぐして気持ちいいリラクゼーションの提供だけではなく、睡眠不足の解消など、睡眠に対するサポートの需要が多くあります。
2016年ごろからの睡眠ブームもあり、ドライヘッドスパサロンの開業者が急増しました。
そのため、「寝落ち」といったサロンでの“一時的な癒しの体験”ではなく、「自宅での夜の睡眠の質を高めたい」といった要望が高まっているように感じます。
一次的なものでは満足できないお客様は、永続的な施術の効果、持続性が高い効果を求めています。
それは、すなわち根本的な解決を期待しているということです。
根本的に解決できる、本格的ドライヘッドスパ(ヘッドマッサージ)として提供できるよう、技術の質を高めていくことが、私たちのヘッドセラピストの今後の課題でもあります。
それは、決して10分や20分の短時間で行うドライヘッドスパではありません。
“癒し以上”が求められているドライヘッドスパ業界で活躍するには、科学的根拠があり、解剖学(生理学)やヘッドマッサージ理論に基づいた施術を戦略的な工程に順序だてて行う必要があります。
※施術の効果には個人差があるため保証されるものではありません。
お仕事や家事、育児の合間に頭をリフレッシュしたい忙しい方向けのコースです。
短時間でもリラックスやリフレッシュの効果が期待でき、軽度の疲労感の改善が望めます。
癒しのフェスタやマルシェなどで屋内外でも施術できる「椅子ヘッドセラピー」がおすすめです。
ドライヘッドスパサロン経営者が考える「お試し10分コースの是非」
はじめて施術を受ける方の不安を取り除くためにお試し10分
ドライヘッドスパ専門店を何度かご利用になって、ひどい疲れから抜け出した後の定期的なケアとしておすすめです。
疲れをため込まないために、ご自身でのセルフケアも必要ですが、プロのヘッドセラピストによるほぐしや、リラックスが期待できる時間です。
VDT作業による脳疲労(脳過労)を起こしやすい方など、慢性的な目の疲れや頭の重さに悩むお客様におすすめです。
はじめてサロン、はじめてのセラピストから施術を受ける際は、「自分に合うのかな?」「技術的に大丈夫かな?」「痛くないかな?」など不安があります。
そのような不安や心配を取り除くために、お試し10分~20分のショートコースをメニュー化しているドライヘッドスパサロンも少なくありません。
ショートコースをご利用になり、セラピストの技術、人柄、サロンの雰囲気を確かめてもらって、気に入っていただけたら本格的なドライヘッドスパを受けていただく流れです。
この方法は、お客様にとって親切であり、「お試しください」というサロンの姿勢も良いと思います。
世間でドライヘッドスパが認知されはじめ、少し流行り出したころの2015年だったと記憶しています。
私のサロン「頭ほぐし専門店atama」では、お試しとなる30分以下のショートコースを辞め、新規のお客様は60分以上のコースでないと予約が取れない仕組みに変更しました。
一部のお客様からは、「ショートコースはないですか?」と度々お問い合わせがありましたが、その度に「ございません。2回目以降は60分以下のコースもご利用いただけます。」と返答していました。
その理由は、本格ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)専門店である当サロンが、中途半端なショートコースの施術をして、その結果を評価されたくないからです。
お試しショートコースを設定すれば、利用者(客数)は増えるかもしれません。
しかし、ターゲットを絞り、本気度の高いお客様に限定して、初回から60分コースをご利用いただいた方が、リピート率が高くなるのは間違いありません。
<ご新規様の初回施術>
あなたがサロン経営者なら、どちらを選びますか?
ショートコースで「こんなもんか」と思われるより、本格コースで「こんなに凄いのか!」と思われたくないですか?
長期的な経営戦略として、ショートコースを辞めたのは正解だったと思います。
私のサロン経営相談・開業相談では約10年前からこのようにお伝えしています。
飲食店で例えるなら、60分間に煮込みたい煮物料理を、10分だけ煮込んで提供するお店となります。
そんな店に通いたいですか?
今回は、ドライヘッドスパ専門店のお客様からの「10分だけ受けるのはどうですか?」「10分だけでは効果はないですか?」と聞かれる質問について、その心理や真意、そして実際にどうなのかについて解説しました。
お客様が「10分間でどうなるの?」と尋ねる背景には、忙しい生活の中で効果的にリフレッシュしたいというニーズがあります。
ドライヘッドスパは、10分間でも一定のリラクゼーション効果や気分転換が望めますが、より深い疲労回復や持続的な効果を目指すなら、60分コースの施術が理想的です。
そのため、まずはお客様のライフスタイルやお悩みをヒアリングし、個々にあったご提案することで、最適な施術を提供できるようにしましょう。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
理事長 江口 征次
癒し以上を提供するドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
ヘッドライフなど複数WEBサイトの管理人
2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも訪れる人気講座を主催している。
東京代表
大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
科学的根拠がある癒し・セロトニン活性を軸に様々な施術の指導をしています。
このサイトは、スクール現役講師が東京都でドライヘッドスパ資格講座の受講を検討されている方に向けた情報を掲載しています。
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